激動の社内政治に飲み込まれざるを得ない状況で、
飄々と清濁併せ呑む上司を
ほんとうにすごいなと思っていました。
以前の仕事での話です。
仕事はそんなことに関係なく進めなくてはいけないので
当たり前なのもわかっています。
それにしてもその状況は過酷です。
できないものはできないのだけどね、と
あまりの無理難題を投げられて笑っておられました。
どんなときもさっそうとソリューションを見いだす、
そのスピードの速さに鳥肌が立つような方でした。
悩んだとき、その方の取り組み方や教えていただいたことを思い出すことがあります。
そんなすてきな上司の話とはまったく意味合いがちがいますが、
どうしてもかみ合わない、理解できないコンセプトの仕事に取り組んで、
身動き取れなくなるほど悩みましたが、最後まで理解できませんでした。
情けないです。
とても残念であり、何より申し訳ないことですが、
そういうことはできないなぁ、と最初に感じてしまうようなことは
やっぱりできないものなのか。そのときに判断すべきだったはずです。
だからこそやるべきではないか、と思ってチャレンジしました。
聞こえてくる厳しい評判はあくまでも参考程度にとどめて、
私にできることを努めるべき。
淡々と、粛々と仕事に向き合うようにしてきましたが、
さすがに今回は大きく影を落とし、どうにも飲み込めない。
その心のままで、最後まで苦しむことになりました。
そういうことばかりではないのですが、ものづくりってなんだろうな。
ひさしぶりにまたそんな気持ちの場所に戻ってきたのも、
きっと良い機会になるのだと思います。ほんとうにひさしぶりです。
この失敗を大きな教訓に。
しかししばらくは気負わず、進んでみます。