はれ、ときどき一期一会

2023年は走ってみる。

わたしの本棚

今週のお題「わたしの本棚」

ついこのお題にはひかれてしまいましたが、


ある自然災害で、すべて流れてしまった本棚ですが、

その本棚にはお年玉やアルバイト代でせっせと買いためてしまった本が

文庫本からハードカバーや専門書まで

押し込まれていました。

懐かしいその本棚は、

だいすきな祖母が本ずきなわたしのために買ってくれた

しっかりしたつくりの本棚でした。

昔ながらの家具屋さんで選んで買ってもらったことがまだ記憶にあり、

その日がほんのこないだのことのように思い出せるのは

わたしが成長していないせいなのか、

それとも年をとりすぎてしまったせいなのか。


祖母と過ごした時間を思い出すと、

孫としての記憶と奇妙に重なって想像してしまう、もっと祖母が長生きしていたら。のIF関数で。

ひ孫たちとの時間はきっとこんな風に過ごしているのではないか、

こんな会話をして彼らに影響を与えてくれていたのではないかなどですが。


妄想はさておいて


その本棚にあったのは、

イラスト集とか画集とか、そして新潮文庫吉川英治のシリーズものとか

目について気になって衝動買いした絵本とか

まじめに学んでいたころの本とか

分厚い辞書とか

ほんとに偏った本棚でしたが

大切な本棚には選び抜いたものを入れているつもりの自分が思い出されて


なつかしいような、はずかしいような。


もし、またあの本棚を再現できる日が来たら

すっかり廃盤になってしまった英文法の本とか、

師匠だと思っていた料理研究家の本とか、

古書店をめぐって旅したい。

そんな旅の理由をみつけてうれしい金曜日です。