はれ、ときどき一期一会

2024年も走り続けることにした。

比較する癖

比べないほうが良かったのでは。

http://armdivcl.hatenablog.com/entry/2016/03/12/201231




なちさんのブログでこの発言を知ったのですが(遅くてすみません・・・)

出産や育児を価値ある事としたくて

そのような表現になったのだろうとしかたなく推察します。


書いた方が男性だったこと、現役の育児、イクメン世代ではないこともあるのか


実際に出産、育児をした人

これから出産する人

出産しない人

さまざまな事情で出産できない人



などなどの方だったら発言内容も異なり、

また反応もそれぞれだったでしょうか。


日本人のいい癖は

できるだけ相手の気持ちを理解しようとして

相手の立場やその成育歴まで考えて

話を聞こうとするところかしら。



ものごとの価値を表現するのは難しいものです・・・

読んでしみじみ思いました。


そして比べてはいけないことを比べてしまうときもある。




これは比べないでほしかったと思っています。

キャリアと育児、あるいは結婚とキャリアのようなこと。


大きな分岐点になりましたから。実際にるこっく自身が。



キャリアも子育て、も両立したかったらするほかなくて


そうしたいからするだけなのです。



幸いにも子どもたちに出会えてラッキーだった。

そう思っています。


そして同じように仕事に出会えてよかった。

この人たちと仕事できるようになれてよかった。


そう思っています。関わった人すべての理解と協力があったから

節目節目でも支えてくれたからここまでこれました。


育児では、まだよく熱を出し、毎月お休みしてしまう頃。

学校行事が増え、親の参加や協力を募る頃。

定期テスト、受験期。

そんなときは職場悩まず、焦らず、まず子どもを、と支えてくれて

短い時間で最良のパフォーマンスが出るよう叱咤してくれて。



仕事では決算、予算案、新規プロジェクト、年度末・・・

そんなときは家族が、安心して残業してきていいから、と待っていてくれました。

保育園で、学校で、図書館でも。

自分たちが多くの方に育てられていることを知っているから。



出産や育児は人材育成は何にも代えがたいほど価値がある。

だから進学やキャリアをいまはあきらめて人材育成に注いでほしい。

女性にしかその仕事は成しえないことなのだから。

そう聞こえますが、わたしの耳が悪いだけですか?



そう聞こえる人がほかにもいるなら、

急いで耳鼻科に行けばすむことでなく、いかがなものかと思います。



これから進学や結婚を想定しながら受験勉強している女性たちに


誤った選択をさせかねません。


そして同世代の男性たちにも誤った認識を持たれたらさらに困ります。



どうかこの発言者や賛同者には、ご一考賜りたい。


そう思います。



しかもこの発言が公立学校でなされたこと。残念に思います。


炎上でなく、多くの方に議論していただきたい。いい機会ととらえてもいいのか。


まぁ、スルーっていうのもありか。




ただ、すごく気になっているのは


いますぐ、人材育成のためにほんとうに必要なことはなんでしょうか。



そこが明らかになっていない気がします。

すでに教育制度が破たんしかけてますが・・・そこは?



生めよ増やせよの前に、いかなる環境であろうとも

すべての子どもが教育の機会を得るのが先なのでは?


無理やり納税者増やすために成人年齢下げた責任はだれが?

システムの抜本的な見直しは?いつやるの?

未来に向けてのシステム整備されていませんから生めませんよ。ええ。

出産は命がけなんでね。知らないかもしれないけど。

気安く全女性に呼びかけないでください。産めよと。



こんなポエムのような文章では誰にも伝わらないかもしれませんが


怒りを通り越して、あきれています。

なぜまだこんな見当違いの考え方が存在するのか。

選択肢を女性に与えているつもり、にしか見えません。

女性は自分で選ぶのです。




たしかに女性は出産することもあります。

でも、そのことで進路を左右することは極力避けなくてはいけません。


どうしてもそれは違うのです。


この仕事するには結婚や出産は難しいかな・・・



そう思ってしまわないでほしいのです。

それが母としての心からの願いです。



もっと欲張っていいんです。いまはやりたいことやってみたいことを

できるだけたくさん思い描いていてください。

それがものすごい種まきになります。



何を最優先にするか。


決まっています。あなたのしたいことを最優先にするのです。


あなたの人生を生きることを母は一生願い続けるものなのですから。


なちさんのように、


「考える若い人たち」をちいさな声ですが生きている限り応援したいです。
老害かしら・・・)


まちがった女性の人生を想定しないように

身近な人にはちゃんと伝えたいです。


女性も男性も進路を選ぶのは自分のためだってことを。