お別れも言えないまま
若すぎました。
子どものころからその強さと
黙して語らずの存在感に憧れずにはいられない
心底かっこいい関取でした。
お相撲に夢中になったのも
彼がいたからでした。
新しい風が吹き、
千代の富士の時代がきて
潔く引退したカッコよさは圧倒的でした。
親方北の湖になると聞いた時はうれしくて
やっぱりずっとファンでした。
だから理事になったこともまだまだうれしくて
これからの角界は安心。そんなことを勝手に思っていました。
最後まで何も言わずにいってしまったんですね。
その生きざま、あなたらしいのかもしれません。
でも、早すぎました。
突然すぎて
よりによって九州場所でですか。
よけいにかなしいです。
黙って病と闘っておられたのですね。
辛抱強いのもたいがいにしてくださいよ。
もっと生きてほしかったです。
ただ、それだけです。
さよならは言いたくありません。
ありがとうだけでいまはかんべんしてください。